皆さん、愛犬にはどんなドックフードをあげていますか?
私達人間にとってもオーガニックフードが健康に良いとされ多くのオーガニック食品が売られていますが、犬にとっても同様にオーガニックブームがきています。
ところが、いろんな種類のオーガニックドックフードが売られているからこそ、どれが自分の愛犬に合っているのが選ぶのが大変なのが実情です。
そこで、今回はオーガニックドックフードを選ぶポイントと本当にオススメのオーガニックドックフードを厳選して5つご紹介します。
オーガニックドックフードとは
オーガニックドックフードとは、農薬・化学肥料・土壌改良剤などを使用せず、有機的に栽培された原料でつくられたドックフードのことです。
日本においては、オーガニック商品かどうか見分ける方法は、「有機JASマーク」があるのかどうかです。
ところが、残念ながら「有機JASマーク」の規格対象は、人間が食べる食品と家畜の飼料のみとなっています。つまり、ドックフードにおいては日本ではオーガニックと表記するための法的な規定がないのです。
そのため、国産のドックフードはメーカー独自の定義で「オーガニック」と表記をしているのみで、厳しい第三者機関の認証を受けているわけではありません。
一方、ヨーロッパやアメリカ等のオーガニック先進国では、国ごとにペットフードのオーガニック認証をする第三者機関があります。厳しい基準を見事クリアしたペットフードのみが、各国の認証マークを付けることができるんです。
家族同様に大切なペットです。日本においても、統一した規格や厳しい目でチェックしてくれる第三者機関が儲けられることを願います。
オーガニックドックフードがおすすめな理由
愛犬家の間では、オーガニックドックフードを与えることは当然かのようになりつつありますが、なぜそんなに人気なのでしょう。 その理由には次のようなものがあります。
安心・安全で愛犬に及ぼす害が限りなく少ない
オーガニックフードは農薬・化学肥料などを使わない天然の原材料からつくられています。原材料が安心できるからこそ、ドックフードを食べることで愛犬が病気になるリスクを減らすことができるのです。
地球に優しい
オーガニックドックフードを使用することで、愛犬の健康を守るだけでなく地球環境を守ることにも繋がります。農薬による土壌汚染が深刻な問題となっている現代だからこそ、一人ひとりの意識が大切です。
オーガニックドックフードの選び方
このように、愛犬の健康にとってオーガニックドッグフードはおすすめです。しかし全てがそうとは限らないところが難しいとことろ。知っておきたいオーガニックフードを選ぶポイントをご紹介します。
オーガニック認証機関の認証マークの付いているオーガニックドックフード
私達は『Made in Japa』という言葉になんとなく安心してしまう傾向がありますが、実はオーガニックに関して日本は後進国と言っても過言ではありません。ドックフードにおいては日本ではオーガニックと表記するための法的な規定がないのが実情です。
一方、特にオーガニック先進国といわれる欧米を中心とした国々ではペット犬に関する制度も整っています。ドッグフードのオーガニック認定基準も進んでいて、原材料の動物(チキン・ラム・鹿など)が農薬や化学肥料を使用せず育てられたのか、また、大豆や穀物などは遺伝子組み換えではないか等が認証基準の対象となります。オーガニックドックフードの主流が海外製の商品なのは、そのためなのです。
国によって表示義務や認証基準は多少異なりますが、原材料のすべてがオーガニックだと「オーガニック100%」、一部の原材料のみがオーガニックの場合は「オーガニック80%」などと表示されます。どの国のオーガニック基準を満たしているかも着目してみるのもおすすめです。
世界の代表的なオーガニック認証マーク
それでは、どのようなオーガニック認証マークがあるのか、代表的なものをご紹介します。
EKO認証マーク | オランダ | |
KRAV認証マーク | スウェーデン | |
Debio認証マーク | ノルウェー | |
USDA(米農務省)認証 | アメリカ | |
ACO認証マーク | オーストラリア | |
COR認証 | カナダ | |
Bio-Siegel認証 | ドイツ |
人工添加物が使われていないオーガニックドックフード
合成保存料や着色料、酸化防止剤などの人工添加物の使用していないオーガニックドックフードを選ぶことも大切です。
認証マークのあるオーガニックドッグフードであれば問題ないと思いますが、全てのオーガニックドックフードに人工添加物が一切使われていないとは限りません。特に、人間には食品衛生法で禁止されている「エトキシキン」や「BHA」といった酸化防止剤が使われていないかは注意が必要です。また、犬の食いつきを良くするために人工甘味料(キシリールやソルビトール)などが使用されていることもあります。無添加のドックフードを好まなくなったり、虫歯の原因にもなるので注意しましょう。
グレインフリー(穀物不使用)のオーガニックドックフード
原料がオーガニックというだけではなく、肉食の犬本来が必要とする食事(肉食材の多い高たんぱくな食事)でないと健康に良いとはいえません。
また、穀物アレルギーにも注意が必要です。特に、とうもろこし・米・小麦は、アレルギーを発症して皮膚炎や眼病を起こしやすいと言われています。
犬は本来肉食なので、穀物よりも肉や魚を消化・吸収しやすいです。肉中心のドックフードの方が犬の健康に良いといえます。
動物性たんぱく質の比率が高いオーガニックドックフード
先程も説明した通り、犬は元々肉食のため動物性タンパク質が主食です。一般的に最低限必要な動物性たんぱく質の比率は、子犬の時期は約25%以上、成犬でも約21%以上と言われているくらいです。特に、生後6ヶ月前後の子犬の時期は栄養を最も必要とする時事なので、動物性タンパク質が50%程度のフードをあげてもよいと言われています。
犬にとっては重要な栄養素である動物性タンパク質。オーガニックドックフードはカロリーや脂質を抑えるために動物性たんぱく質の比率が低いものが多い傾向にあるので、比率もしっかり確認しましょう。
塩や砂糖を使っていないオーガニックドックフード
試しに食べたことのある人はお分かりかもしれませんが、ドックフードは味がなく、決して美味しいと言えるものではありません。それは、犬の体に塩分や砂糖は不要だからです(食材に含まれる塩分で十分な量)。オーガニックだから何でも健康に良いのではなく、犬にとって必要な栄養素を良質な素材からとることが健康に良いのです。
本当におすすめなオーガニックドックフードのおすすめ7選
YARRAH(ヤラー)
ヤラーは、オランダのオーガニックペットフードブランドです。1992年創業なのでもう少しで30年。オーガニックペットフード業界では老舗のブランドです。
ヤラーのペットフードの特徴は、自国オランダのみならず、フランス、ドイツの3カ国のオーガニック認証を取得していること。原材料だけではなく、製造工程にも徹底した管理やトレーサビリティ(追跡調査が可能)が確保されています。
商品写真 | 商品名 | 特徴 | オーガニック認証率 | 主な対象 | 人工添加物 |
YARRAH(ヤラー)ドッグフード チキン 犬用 2kg | 鶏肉メインの成犬からシニアまで幅広くおすすめできるフード。全犬種対応のロングセラー商品。 | EKO認証 | 全ての犬: ・中~大型成犬(通常の運動量) ・小型犬(運動少なめ) ・超大型犬(約6ヶ月~) ・妊娠授乳期(超大型犬) |
不使用 | |
ヤラー (YARRAH) ヤラー オーガニックドッグフード 小型犬専用 2kg | ヤラーの商品の中で最も小粒に作られているフード。チワワ、トイプードル、ダックスフンド等の小型犬にぴったり。 | EKO認証 | 小型犬専用:チワワ、トイプードル、ダックスフンド等
・8ヶ月から7歳まで |
不使用 | |
YARRAH(ヤラー)オーガニックドッグフード シニア 高齢犬用 5kg | シニア犬特有の加齢症状に対応。DHAやEPAが豊富な青魚やハーブを配合、消化しやすい食材を使いお腹にも優しいフード。 | EKO認証 | シニア向けに栄養バランスを考慮して開発
・7歳からの犬に |
不使用 | |
ヤラー (YARRAH) オーガニックドッグフード センシティブ 2kg | 小麦アレルギーや消化器系が敏感なワンちゃんにおすすめ。 お腹に優しく作られたフード。 |
EKO認証 | エネルギー要求量少~標準の犬: ・小麦アレルギーの犬 ・消化器系が気になる犬 ・通常の運動量の中~大型犬(成犬) ・運動量の少ない小型犬(成犬) ・生後6ヶ月以上の超大型犬(幼犬) |
不使用 |
FORZA10(フォルツァディエチ)エヴリデイ・ビオ
FORZA10は、もともとイタリア獣医師会認定のペットの食事療法食ですが、その中のエヴリデイ・ビオは第三者機関に認められた 100%オーガニックのペットフードです。
有機認定の肉・穀物・油と有機認定漁場の魚を有機認定工場で製造され、公的な第三者機関でオーガニック認証を受けています。
商品写真 | 商品名 | 特徴 | オーガニック認証 | 主な対象 | 人工添加物 |
FORZA10(フォルツァ10) ドッグ エブリデイ チキン 1.5kg | オーガニックかつ低アレルギーの原料で愛犬の健康をサポートしてくれるフード。 |
イタリア農水省オーガニック認証(CCPB) |
・成犬
・シニア犬 |
不使用 | |
FORZA10 犬用総合栄養食 エブリデイビオウェット チキン 150g×12缶 |
お肉が大好きな愛犬の為の100%オーガニックミートのパテタイプのフード。ドライフードと共にあげましょう。 |
イタリア農水省オーガニック認証(CCPB) | ・成犬
・シニア犬 |
GATHER(ギャザー)
ギャザーは、COR認証(カナダ)・USDA認証(アメリカ)・MSC認証という第三者機関のオーガニック認証を取得しているカナダのペットフードブランドです。ペットのことを第一に考えた食材を厳選してドックフードのレシピはつくられています。厳しい基準をクリアしていることはもちろん、サスティナブルな意識をもつ生産者から材料を調達しています。
商品写真 | 商品名 | 特徴 | オーガニック認証 | 主な対象 | 人工添加物 |
GATHER フリーエーカー 2.72kg | 平飼いのオーガニックチキンを使用。グルテンフリーで、クランベリー、ブルーベリーなど機能性成分豊富な食材もバランスよく追加。 | CORオーガニック認証
USDAオーガニック認証 MSC認証 |
全犬種対象 成犬 |
不使用 | |
GATHER エンドレスバレー 2.72kg | オーガニック認証を受けたエンドウ豆を中心に、植物由来の食材をバランスよく組み合わせたレシピ。 | CORオーガニック認証
USDAオーガニック認証 |
全犬種対象 成犬・皮膚トラブルや消化器トラブルなど動物性タンパク質に過敏な犬 |
不使用 | |
GATHER ワイルドオーシャン 2.72kg | MSC認証を受けたアラスカ産タラを使用。グルテンフリーのため、穀物アレルギーのワンちゃんでも安心。 | MSC認証
CORオーガニック認証 USDAオーガニック認証 |
全犬種対象 成犬 |
不使用 |
ボッシュ(bosch)
ボッシュは、ペットフード界をリードする国際的に信頼されているドイツのペットフードメーカーです。ドックフードの原材料は、人間が食べても問題のないくらい安全性が保証されているオーガニック素材を使用しています。製造プロセスも厳しく管理されているので品質はトップクラスで、犬にとって必要な栄養素を効率よく消化・吸収できるよう製品開発も進んでいます。
商品写真 | 商品名 | 特徴 | オーガニック認証 | 主な対象 | 人工添加物 |
ボッシュ スペシャルライト 泌尿器系・消化器系・内臓障害・食物に敏感な愛犬用総合栄養食 全犬種用 ハイプレミアム ドッグフード 2.5kg | 泌尿器系・消化器系・内臓障害・食物に敏感なワンちゃんやダイエット中のワンちゃんにオススメ。とても美味しく栄養価と消化性が高い | エコランド認証 | ・泌尿器系疾患
・消化器系疾患 ・内臓障害疾患 ・食物に敏感 ・肥満傾向 |
不使用 | |
ボッシュ ミニシニア 7歳以上 高齢犬用総合栄養食 全犬種用 小粒 ハイプレミアム ドッグフード 2.5kg | ビタミン、ミネラルをバランス良く配合しエネルギー含量を抑えた総合栄養食。グルテンフリー。 | エコランド認証 | 小型高齢犬(7歳以上) | 不使用 |
ソルビダ(SOLVIDA)
ソルビダは、アレルギーのある愛犬にも安心なオーガニック&グレインフリー(穀物不使用)のドックフードです。犬はもともと肉食のため、いくらオーガニックで安全な穀物であっても、体に合わずアレルギーを引き起こしてしまうこともあります。また、穀物以外にも、チキンアレルギーに対応したドックフードなどもあります。愛犬の体質にあったオーガニックドックフードを選べるのは嬉しいですね。
ソルビダ(SOLVIDA) ドッグフード 室内飼育成犬用(インドアアダルト) チキン 1.8kg | 運動が不足しがちな室内飼い犬のことを考えカロリーを低めに、さらに効率的な消化、栄養吸収をサポートするよう配慮 | オレゴンティルス認証 | 室内飼育成犬
・全ての犬種 ・全てのライフステージ |
不使用 | |
ソルビダ グレインフリー チキン 室内飼育体重管理用 1.8kg | 体重に配慮して、おいしさはそのままに「低脂肪、低カロリー」に仕上げている。グレインフリー。 | オレゴンティルス認証 | 室内飼育成犬
・ダイエット ・全ての犬種 ・全てのライフステージ |
不使用 | |
【Amazon.co.jp限定】 ソルビダ(SOLVIDA) グレインフリー ドッグフード 室内飼育全年齢対応 ターキー 2kg | ターキー(七面鳥)は、チキンアレルギーの元となる成分が含まれておらず、アレルギーに反応を起こしづらい原材料。 | オレゴンティルス認証 | 室内飼育成犬
・食物に敏感 ・全ての犬種 ・全てのライフステージ |
不使用 |
さいごに
いかがでしたか?多くのドックフードが売られていますが、その中で厳しい基準をクリアして第三者機関による認定を受けているのは極一部です。パッケージに記載してある成分表示や認証マークをしっかりとチェックして、より安全なものを愛犬には食べさせたいですね。
でも、忘れてはいけない一番大切なことはドックフードの内容が愛犬の成長段階や健康に合っているかどうかです。必要な栄養素がしっかり摂れることを前提に材料も安全なオーガニックドックフードを選びましょう。